五領域の具体的な例
①健康・生活 ・定期的な心身の把握(毎回体温測定・気分把握) ・生活リズムの安定(定期的かつ定時に通所) ・構造化を意識した部屋のレイアウト・掲示・支援 (視覚的に「何がどこにあるか」「どこで何をするか」 を絵などを使い具体的に表示) ・SSTなどによる身体的、精神的、社会的訓練 ・衣服の着脱(外遊びや水遊び等の活動の前に重点的に取り組む) ・衣服の着脱(服を頭上に掲げる程度の行動を促す) ・身だしなみや整え方 |
②運動・感覚 ・姿勢保持や上肢・下肢の運動・動作の改善 ・視覚、聴覚、触覚、嗅覚、固有覚、前庭覚などの感覚活動 ・つかむ・支える・滑る等の要素を取り入れた遊具遊びの提供 ・ストレッチ、ラジオ体操、軽い運動 ・バランスボールでの姿勢保持 ・指先トレーニング ・ビジョントレーニング ・音楽に合わせて体を動かす遊びや運動 |
③認知・行動 ・物の機能や属性、形、色、音が変化する様子の把握 ・空間・時間等の概念の把握 ・天気、気温、日付の把握と確認による感覚・数の認知形成 ・1日の時間帯別活動を示すタイムテーブルの確認による時間の認知形成 ・粘土、スライムによる物質の変化と感覚の認知形成 ・ブロック遊びによる空間把握の認知形成 ・小集団でのゲームでの適切な行動形成、認知の偏りの配慮 ・ABAなどにより感覚、認知の偏りに対するリフレーミング ・季節の変化への興味などの感性形成のための外出・行動 |
④言語・コミュニケーション ・文字・記号、絵カード、機器等の適切なコミュニケーション手段を選択・活用 ・はじまりの会で今日の気分・気持ちをプレゼンテーションして言語表出・受容 ・終わりの会で活動振り返りと気持ちをプレゼンテーションして言語表出・受容 ・個別または小集団での障害の特性に応じた読み書き ・自己紹介、他己紹介 ・ルールなどを絵や絵カードを使って視覚化 ・PECSなどコミュニケーションのスキル向上訓練 ・手話、点字、音声、文字、触覚、平易な表現等による多様なコミュニケーション |
⑤人間関係・社会性 ・アタッチメント形成(個別面談で自尊心を高める・認める) ・活動前に全体を指差しする等を行い、全体を見渡す機会の設定 ・見本になるこどもの近くに誘う等の関わり・促し ・見立て遊び、つもり遊び、ごっこ遊びの組み合わせ ・一人遊び、並行遊び、連合的な遊びの組み合わせ ・役割分担のある遊びなどの協同遊び ・ルールの理解が必要な遊びや集団活動 ・地域施設などへの社会見学 ・イベントなどを通した地域との交流 |